ヒマワリで笑顔も満開に 奄美全63郵便局が苗配布

局員(左)から利用客に手渡されるヒマワリの苗=14日、奄美市名瀬の小宿郵便局

局員(左)から利用客に手渡されるヒマワリの苗=14日、奄美市名瀬の小宿郵便局

 新型コロナウイルスの影響を受ける地域を元気づけようと、奄美群島内の郵便局全63局が利用客らにヒマワリの苗を配っている。鹿児島国体をはじめ各種イベントの延期や中止など暗いニュースが続く状況下、各局は苗に「ヒマワリを咲かせ、笑顔も満開に」との思いを込める。

 

 「ひまわり笑顔プロジェクト」と銘打ったこの取り組みは、2019年に始動。当初は鹿児島国体に伴う来島者を歓迎する目的だったがコロナ禍で国体が延期となり、趣旨を変更して展開することにした。

 

 今年は、コロナ禍で鹿児島国体や東京五輪のほか、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の登録可否を決める世界遺産委員会も延期となった。各種部活動の大会も相次ぎ中止。奄美大島に甚大な被害をもたらした豪雨災害の発生から10年の節目も重なる。

 

 プロジェクト旗振り役の1人で奄美市名瀬の小宿郵便局員、中村美加さん(47)は「あらためて日常生活を支え合う各機関、地域住民への感謝を形にしたい」と考えた。

 

 配布しているヒマワリの苗は、東日本大震災(11年)で被災した宮城県石巻市立大川小学校などから譲り受けた1万以上の種子を発芽させたもの。各局の利用者や近隣施設などに配布したほか、各局の敷地でも育てる。10月ごろには開花する見込みだという。

 

 中村さんは「群島各地をヒマワリで飾り、下を向きがちな現状を明るく乗り越えられたら」と語った。