フェリーかけろま欠航対策検討へ

運航再開から1年たった新船フェリーかけろま=16日、瀬戸内町古仁屋漁港

運航再開から1年たった新船フェリーかけろま=16日、瀬戸内町古仁屋漁港

 瀬戸内町の町営定期船フェリーかけろま新船が衝突事故後に運航を再開して6日で1年。町商工観光課は16日、同船の2018年度運航実績を示した。年間運航計画便数2552便(1日7便)に対して欠航272便。欠航数は旧船運航時の13年度58便、14年度135便、15年度107便から大幅に増加した。相次ぐ欠航による住民の不満が高まる中、町は5月までに協議会を立ち上げ、対策を考えるとしている。

 

 18年度の月別欠航数は4月11便、5月2便、6月29便、7月44便、8月47便、9月27便、10月24便、11月4便、12月13便、1月18便、2月13便、3月41便。

 

 町商工観光課は欠航数の増加要因を悪天候とし、「18年は特に運航に影響を与えた台風が9個と13~15年度より多かった。3月も例年に比べ、全国的に天候が悪化した」と分析した。

 

 18年5月1日には運航中止の判断材料となる運航基準を従来の風速13㍍以上から風速10㍍以上に改定しているが、「改定前の03年ごろから風速10㍍以上を基準に運用しており、欠航が増えた要因ではない」としている。

 

 乗船者数は13年度14万1368人、14年度15万5726人、15年度15万6605人、18年度15万5292人。自動車航送台数は13年度1万9283台、14年度1万9239台、15年度2万285台、18年度2万196台。18年度に欠航便数が増えた一方、乗船者数、航送台数とも大きな変動がない理由として、同課は観光客の利用増加を挙げた。

 

 町田孝明課長は「(欠航便数増で)特に加計呂麻島島民の皆さまには申し訳ない気持ち。今後町内各種団体、集落区長、関係者らで協議会を持ち、方策を探りたい」と述べた。

 

 フェリーかけろまは奄美大島の古仁屋漁港と加計呂麻島の生間、瀬相両港を結ぶ町営定期船。現在運航している新船は3代目として16年12月1日就航。同年12月29日、古仁屋入港時に岸壁に衝突し、運航を約1年3カ月休止した。