一村生誕の栃木市に顕彰組織発足

写真家の田辺さんの講演会

写真家の田辺さんの講演会

 奄美を描いた日本画家、田中一村が眠る栃木県栃木市の満福寺で18日、「田中一村記念会」設立総会が開かれた。生誕110年の節目に出身地に顕彰組織が発足。22人が出席し、9月11日の一村忌(墓前祭)などを盛り込んだ事業計画や予算案を承認した。初代会長に選出された大木洋三さんは「5月には奄美訪問も計画している。地元一村会の皆さまとも積極的な交流を図りたい」と意欲を見せた。

 

 2018年度は▽生誕110年記念講演会(8月25日、栃木市文化会館)▽岡田美術館(神奈川・箱根町)や佐川美術館(滋賀・守山市)で開かれる「田中一村展」への参加協力▽奄美一村会との交流―などを計画している。

 

一村の墓前に会発足を報告する参加者=18日、栃木市の満福寺

一村の墓前に会発足を報告する参加者=18日、栃木市の満福寺

 設立総会後は、一村のポートレート撮影で知られる写真家田辺周一さんが講演した。田辺さんは一村との出会いや素顔の印象を語り、住居やアトリエの様子も紹介した。熱心にメモを取る参加者も多く、活発な質疑応答が行われた。

 

 宇都宮市から参加した50代女性は「画家は作品が全てだとは思うが、のめり込めばのめり込むほど人柄にも触れたくなる。田辺さんのエピソードは私の疑問を払拭(ふっしょく)してくれた。当時の一村の気持ちを考えると、胸が詰まる思いだ」と語った。

 

 田中一村記念会事務局連絡先は電話0282・27・5124(ファクス共通)大木さん。

 

 会長以外の役員は次の通り。(敬称略)

 ▽副会長 石川孝、長澤弘隆▽会計 大出陽子、若林可奈子▽監事 板垣静枝、長谷川惠子▽運営委員 岩川和男、大武真一、外丸健