一重一瓶囲み「墓正月」 沖永良部島

墓前で一重一瓶を囲む人たち=16日、知名町田皆

墓前で一重一瓶を囲む人たち=16日、知名町田皆

 先祖と共に新年を祝う伝統行事「墓正月」が16日、沖永良部島の一部の集落であった。知名町田皆(白川孝志区長、323世帯628人)では、老若男女が墓前で一重一瓶を囲む昔ながらの光景が見られた。

 

 墓正月は、かつては沖永良部島各地で盛んに行われていたが、時代とともに簡素化され、墓参のみ行う家族が増えた。墓前で宴席を設ける風習は知名町の田皆や瀬利覚など一部の集落で継続されている。

 

 田皆の共同墓地には午前9時ごろから次々と住民らが墓参し、それぞれが持ち寄った料理に舌鼓を打ちながら杯を交わし、歓談する姿が見られた。

 

 親族4世代で宴席を設けた松元家の松元勇さん(89)は「今年も、親族で集まって新年を祝うことができてよかった。みんなで食事を楽しみ、元気が出た」と笑顔で話した。