与論島で伝統の「トゥンガモーキャ」

住民が準備したお菓子を集める子どもたち=14日、与論町

住民が準備したお菓子を集める子どもたち=14日、与論町

 旧暦8月15日に当たる13日夕、与論島で各家庭の庭先や店の前に置かれた餅や菓子を、子どもたちが持っていく「トゥンガモーキャ」が行われた。子どもらはきょうだいや友人らとバッグを持って近所の家などを回り、お菓子を集めた。

 

 与論十五夜踊と同日に行われる子どもたちを中心としたもう一つの伝統行事。十五夜に供えた餅を子どもたちがこっそり取っていく風習が、形を変えて現代に残ったもの。トゥンガは餅の意で「トゥンガモーキャ(餅もうけ)」あるいは「トゥンガヌスドゥ(餅盗み)」などと呼ばれる。

 

 昔は夜になってから月明かりを頼りに子どもたちが庭先に忍び込み、家主に気付かれないよう静かに餅を持っていったとされる。

 

 現在は忍び込むのではなく、「トゥンガ、トゥンガ」などと声掛けしたりして各家庭を回る。時間帯も昔と違って日暮れ前に行われ、付き添う保護者の姿も見られた。

 

 きょうだいで10カ所以上は回ったという那間小5年の町山莱夢さん(11)は「島のみんなが楽しい気持ちになれるいい行事。今からもっと回りたい」。同2年で弟の惺也君(8)も「いろんな場所でお菓子を集めるのが楽しい」と笑顔で話した。