与論町で高齢者向け接種始まる コロナワクチン

与論町で始まった高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種=1日、与論町の砂美地来館

与論町で始まった高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種=1日、与論町の砂美地来館

    与論町で1日、65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスワクチン集団接種が始まった。同町茶花の砂美地来館であり、初日は90人が接種を受けた。同町の町民福祉課によると、接種は1人当たり計2回必要とされ、今回は1回目となる。接種後に体の異常を訴えた人はいなかった。1回目の集団接種は16日まで。計1315人の接種を予定している。

 

 同課によると、町内の高齢者は1960人で、集団接種の申し込み者の割合は67%。接種会場へ自力での移動が困難な高齢者には、タクシー利用料金を助成する。また集団での接種が困難な介護施設の入所者や医療機関の入院患者ら約200人は、各施設で接種を受けられるように準備を進めている。

 

 1日は午後1時50分ごろから受け付けを開始し、島内医療機関の医師や看護師、役場職員ら38人が対応。会場内は密を避けるため一定の間隔を空けて①受け付け②予診票記入③問診・接種④接種後待機⑤接種済証交付の5エリアを設けた。

 

 注射は可動式の間仕切りで個別スペースを設け、医師3人体制で対応。接種を受ける人たちは接種後の待機時間30分を含め1人当たり計50分ほどで5エリアを回っていた。

 

 この日、1人目でワクチン接種を受けた同町朝戸の南政吾さん(80)は「コロナに感染すると、健康だけでなく社会的な影響も大きいので、早くワクチンを接種したかった。まずは1回目の接種ができて一安心」と語った。

 

 山元宗町長(76)も接種を受け、「与論町は、昨年2回のクラスター(感染者集団)が発生した。再度、クラスターを起こさないためにも、多くの人にワクチンを接種してもらいたい」と述べた。

 

 2回目の集団接種は5月22日から6月13日までを予定。田畑文成町民福祉課長は「介護施設の入所者などを合わせれば、高齢者の接種率は目標としていた7割を超えそうだ。今後も感染対策や接種後の副反応への対応などあらゆる事態を想定しながら、安全に接種できる体制づくりに努めていきたい」と話した。

 

 奄美群島12市町村の高齢者向けのワクチン接種は4月12日の大和村を皮切りに開始。与論町は2カ所目で、今後各地で進められる。