与論開拓団の歴史を特集 集団移住継承で企画 当時の体験談つづる 錦江町の広報誌

錦江町田代の盤山地区に移住した与論開拓団の特集を掲載した「広報きんこう」の一部(提供写真)

錦江町田代の盤山地区に移住した与論開拓団の特集を掲載した「広報きんこう」の一部(提供写真)

 【沖永良部総局】錦江町は、広報誌「広報きんこう」の12月号で、太平洋戦争前後に与論島から満州を経て、同町田代の盤山(ばんざん)に入植した与論開拓団の歴史を特集した。関係者へのインタビューや年譜などを12ページにまとめ、開拓団の歩みと、姉妹都市盟約を結ぶ錦江、与論両町の関係の歴史を伝えている。

 

 錦江町は、2005年に盤山地区を含む旧田代町と旧大根占町が合併して誕生した。広報きんこうを編集した錦江町政策企画課によると、旧田代町は1969年、錦江町は2006年に与論町と姉妹盟約を締結している。今回の特集は、与論開拓団の歴史を風化させずに継承しようと企画した。

 

 同広報12月号は全28㌻。特集では、与論開拓団が国策として進められた集団移住の一環で、1944年に与論町から満州へ移住し、終戦翌年の46年に盤山に移住し始めたと紹介。当時の苦労や平和への思いを語る体験者のインタビューなどを掲載した。表紙は、与論開拓団の一員で、盤山自治会の有馬芳子さん(90)が飾った。

 

 錦江町の担当者は「満州開拓や盤山入植の歴史を体験し、生きた声を伝えられる人はわずかしかいない。与論開拓団の存在を知らない町民もいる。特集が与論町との交流の歴史を後世につなぐきっかけになってほしい」と語った。

 

 広報きんこう12月号は錦江町のホームページで公開されている。問い合わせ先は電話0994(22)3032同町政策企画課。