両陛下 沖永良部、与論島ご訪問=2017回顧(下)

◎両陛下 沖永良部、与論島ご訪問=2017回顧(下)

 

▽写真説明 沖永良部島に到着し、出迎えの島民に笑顔で応えられる天皇皇后両陛下=11月16日、沖永良部空港

▽写真説明
沖永良部島に到着し、出迎えの島民に笑顔で応えられる天皇皇后両陛下=11月16日、沖永良部空港

■南2島、島を挙げて歓迎
 天皇、皇后両陛下は11月16~18日、屋久島、沖永良部島、与論島を訪問された。期間中は、3島の空港や沿道に多くの住民らが詰め掛け、日の丸の小旗を振って来島を歓迎。県によると、3日間合計の一般送迎者は3島で延べ3万6400人に上った。
 両陛下は初訪問の沖永良部島、与論島でも視察先でたくさんの島民と触れ合われた。沖永良部島では提灯(ちょうちん)奉迎、与論島では住民有志が大島紬を着用し出迎えるなど島を挙げた歓迎が行われた。和泊町の伊地知実利町長は「島が喜びと感動であふれかえった素晴らしい3日間だった」と振り返った。
 12月1には天皇陛下の退位日が19年4月30日に決まった。


■対馬丸慰霊碑建立

 太平洋戦争中の1944年、米潜水艦に撃沈され、およそ1500人もの犠牲者を出した学童疎開船「対馬丸」の慰霊碑が3月、宇検村船越(ふのし)海岸に建立された。竣工式には、沖縄から生存者と遺族関係者ら合わせて16人が参列し、犠牲者のみ霊を慰めるとともに、不戦の思いを新たにした。8月には同碑前で初の慰霊祭が開かれた。
 碑建立をきっかけに、沖縄との新たな交流も生まれた。8月、沖縄県那覇市の碑「小桜の塔」前で行われた対馬丸慰霊祭に元田信有村長と宇検集落の川渕昌春区長が初めて参列した。11月には沖縄県の翁長雄志知事が船越海岸を訪ね、慰霊碑に献花。慰霊碑建立に尽力した宇検集落、村関係者に感謝するとともに、「宇検村、奄美全体が平和への思いを共有している今回の訪問をきっかけに、平和交流、心の交流、経済的な交流にもつなげたい」と語った。回顧(下)対馬丸慰霊祭170826栄