仙田にっぽん丸船長が名瀬に“里帰り“

にっぽん丸で奄美大島に「帰港」した奄美市名瀬出身の仙田船長=27日、名瀬港観光船バース

にっぽん丸で奄美大島に「帰港」した奄美市名瀬出身の仙田船長=27日、名瀬港観光船バース

 奄美市名瀬出身の仙田晶一さん(52)=㈱商船三井=が27日、大型クルーズ船「にっぽん丸」(2万2472トン)の船長となって初めて奄美大島に「帰港」した。仙田船長は家族や友人らに「お帰り」と迎えられると、感慨深げに笑みを浮かべた。

 

 仙田船長は名瀬小学校を卒業後、県外で学生時代を過ごした。父の夢でもあった船乗りを目指し、東京商船大学(現・東京海洋大学)商船学部航海科を経て海技士資格を取得。商船三井へ入社後は、主に貨物船に乗って国内外の海を渡った。

 

 今年、にっぽん丸の船長に就任すると7月に初航海を終え、2度目の航海で奄美大島への寄港が決まった。仙田船長は「自分がにっぽん丸の船長として奄美大島に入港する日が来るとは、思いもしなかった」と話した。

 

 27日早朝、名瀬港に近づき、同港沖の立神を見つけると「『奄美に帰ってきた』と実感した」(仙田船長)。船内のアナウンスでは、約380人の乗船客に対して「ありがっさまりょうた」(ありがとうございました)など島口のあいさつを紹介し、「温かい島人と触れ合って」と伝えたという。

 

 入港後は待っていた家族や友人らと言葉を交わし、同船をバックに記念撮影。小学校で同級生だった越間得晴さん(奄美大島観光協会会長)は「『故郷に錦を飾る』とはこういうことだと感じた。これからも旅客船での航海を通して、多くの人に奄美の魅力を伝えてほしい」と語った。

 

 仙田船長は「学生時代に行ったニュージーランドなど、また海外を渡りたい」と、さらなる活躍を誓った。