伊仙町東伊仙東で綱かき

力を合わせてわらを編み上げた伝統の綱かき=8日夜、伊仙町伊仙

力を合わせてわらを編み上げた伝統の綱かき=8日夜、伊仙町伊仙

 伊仙町の東伊仙東集落に伝わる「綱かき」が8日夜、同集落公民館であった。同集落青年団(政寿樹団長)の呼び掛けで子どもからお年寄りまで約60人が参加。力を合わせて約20メートルの大綱を編み上げた。完成した綱は13日の十五夜祭の綱引きや相撲の土俵に使われる。

 徳之島ではかつて稲作が盛んだったころに、各地の集落で十五夜前に綱を作り、綱引きや相撲が行われていたという。稲作の衰退とともに同集落の「綱かき」は一時途絶えていたが、伝統継承と集落活性化のため、青年団の呼び掛けで2003年前に復活した。使用したわらは天城町の農家が提供した。

 わらを編む作業は年配者の指導の下、青年団や子どもたちが伝統の技術を学びながら行われた。綱先を広場に組んだ祭りのやぐらに引き上げながら、「せーの」の掛け声で力いっぱい締め上げた。

 政団長(39)は「綱かきを通じて集落の団結力が生まれる。毎年の伝統行事として、子どもたちに継承していきたい」と話した。