伊仙町面縄貝塚の出土品、県文化財指定へ

面縄貝塚出土品(伊仙町歴史民俗資料館提供)

面縄貝塚出土品(伊仙町歴史民俗資料館提供)

 県文化財保護審議会(原口泉会長)は18日、伊仙町の面縄貝塚の出土品など6件を県の文化財に指定するよう県教育委員会に答申した。面縄貝塚の出土品は縄文時代後期を中心とする土器や石器など破片も含め130点。伊仙町教委によると、遺跡などを除く出土品の県文化財指定は同町で初めて。奄美群島の先史時代の代表的な資料として学術的な価値が評価された。

 

 面縄貝塚は伊仙町南部の丘陵地に広がる集落跡。奄美・沖縄地域の縄文時代の遺跡の立地や構造を示し、九州と沖縄の中間に位置することから、両地域の関係性解明の上でも重要視されている。2017年に国の史跡に指定された。

 

 出土品について審議会は、約7000年前の南島爪形文土器期から約1400年前の兼久式土器期までの長期間の遺跡の変化を示す資料としても重要と評価。出土品のうち73点は町歴史民俗資料館、57点は県立埋蔵文化財センターに収蔵されている。

 

 面縄貝塚や出土品の調査に携わってきた町教育委員会の新里亮人学芸員(41)は「九州と沖縄をつなぐ遺跡からの出土品として、伊仙町だけでなく鹿児島県の代表的な価値が認められた。非常に誇らしい」と話した。

 

 今回の6件を含めると県指定文化財は305件。4月の教育委員会での議決を経て正式に決定する。

 

 面縄貝塚出土品以外の文化財は次の通り。

 ▽有形文化財 霧島民芸村(霧島市)、美山玉山神社伝来資料(日置市)▽天然記念物 種子島のハナサンゴモドキ(中種子町、西之表市)、番所鼻の溶結凝灰岩の環状プール群(南九州市)▽名勝 番所鼻の溶結凝灰岩の環状プール群(南九州市)