伝統工芸士会・田畑会長講演 /「魅力的な商品展開を」 /大島紬職人展

魅力的な商品作りへの姿勢を語った田畑さん=7月31日、奄美市名瀬

魅力的な商品作りへの姿勢を語った田畑さん=7月31日、奄美市名瀬

 日本伝統工芸士会・田畑喜八会長(82)の講演会が7月31日、奄美市名瀬の奄美市産業支援センターであった。「伝統工芸の現状と将来」の題で講話し、「職人自ら着こなしや着る機会をどんどん提案して。全国の工芸士と協力し、消費者に喜ばれる作品展開で世間の目を引き付けよう」などと呼び掛けた。

 

 田畑さんは約200年の歴史を持つ京友禅の名家に生まれ、早稲田大学第一文学部美術専修卒業後、京都市立美術大学日本画科を修了。1995年に5代目喜八を襲名し、2012年に伝統工芸士会長に就任した。

 

 田畑さんは講演で「職人は常に勉強し続け、消費者の半歩先を歩かなければいけない」と指摘。化粧品や洋服の流行に注目したり、自然の風景、植物からも刺激を受けているという自身の作品に対する姿勢を語った。

 

 講演は奄美と鹿児島の大島紬伝統工芸士会が開催した「大島紬職人展」(29~31日)の一環。両会合同の展示会は初めての試みで、田畑さんは聴講した約40人の職人らへ「ここで結束した力で今までにない商品を生み出し、全国へ発信して」とエールを送った。奄美市産業支援センターであった展示会には3日間で約200人が訪れた。