修学旅行生、奄美は前年比42%減

 2017年に鹿児島県を訪れた修学旅行生は前年より3227人(4・5%)多い7万5242人だった。県内8地区のうち4地区は前年を上回ったが、全体では15年の熊本地震前の水準に回復していない。奄美は3424人と前年の58・1%にとどまり、過去10年間で最も少なかった。

 

 県内の観光関係団体や行政でつくる県教育旅行受入対策協議会(池畑憲一会長、70会員)のが6日、鹿児島市で総会を開き、プロモーション活動について話し合った。

 

 県内への修学旅行は九州新幹線が全線開業した11年から15年まで9~10万人台を保ったが、16年は熊本地震の影響でキャンセルが続いた。

 

 奄美は行き先を九州本土から与論や沖縄へ変更した学校の受け皿となり、16年は5千人を超えた。17年は県内他地区に客足が戻り、反動減となった。

 

 地区別では一般住宅に有料で人を泊める「民泊」に力を入れている北薩や大隅の回復が目立った。一方、鹿児島や霧島などの主要観光地は伸び悩んだ。

 

 インバウンド(訪日外国人客)が増える中、協議会会員からは中国や台湾などへの情報発信を強化し、国外誘致の取り組みを広げるよう求める声が相次いだ。

 「農林水産業の体験を前面に出して旅行素材に磨きをかけてほしい」という意見のほか、旅館とホテルの宿泊に民泊を組み合わせたメニューの必要性を指摘する声が出た。