健康願い額に鍋底のすす

奄美民俗村のインガの節句 旧暦5月5日の「端午の節句」に当たった2日、奄美市笠利町用安の奄美民俗村で「インガノセック(男の節句)とぅ山開き」があった。8人の乳幼児の額に「ナブェヒグル」(鍋底のすす)を付けて無病息災と健やかな成長を祈る昔ながらの儀式が行われた。
 奄美では旧暦3月3日の「桃の節句」には女児の成長を祝う海開きが広く行われているが、男の子の節句を祝う行事が途絶えていたことから、民俗村の奥光太郎さん(40)が昨年復活させた。
 今年は8組の親子が参加した。民俗村の頂上にあるケンムン神社で神事を行った後、村で働く福崎敏子さん(72)が、鍋底のすすを乳幼児一人一人の額に付けた。福崎さんによると、用安集落では70年代ごろまで実際に行われていたという。