先祖の霊に「また来年」 奄美各地で送り盆

送り盆の墓参りに訪れた人々=2日、奄美市名瀬の永田墓地

送り盆の墓参りに訪れた人々=2日、奄美市名瀬の永田墓地

 先祖の霊を送り出す旧盆最終日の2日、奄美各地で多くの家族連れなどが墓参りをした。東シナ海を北上した台風9号の影響で、不安定な天候となった今年の旧盆。人々は先祖の霊と過ごした3日間を振り返りつつ、墓前に花や線香を供えて別れを告げた。

 

 奄美市名瀬の永田墓地には、夕暮れが近づく午後4時ごろから、ちょうちんを提げた人々が続々と訪れた。墓前に供えた花を差し替え、線香に火をともすと再会を願い手を合わせた。一方、週末に接近が予想される台風10号の風を懸念し、あえて花を供えない人もいた。

 

 家族や両親らと訪れた龍郷町大勝の自営業、岡山玲央さん(27)は「思っていたほど台風の影響はなく、旧盆はゆっくり過ごすことができた。3年前に亡くなった祖父には『また来年ね』と伝えて送り出した」と話した。