先祖祭り家内安全願う アラセツ前日にツカリ 龍郷町秋名

赤飯などの料理を供えてコウソガナシを祭る「ツカリ」=5日、龍郷町秋名

赤飯などの料理を供えてコウソガナシを祭る「ツカリ」=5日、龍郷町秋名

  旧暦8月最初の丙(ひのえ)に当たる6日はアラセツ(新節)の祭り日。龍郷町秋名・幾里では、国指定重要無形民俗文化財「秋名アラセツ行事(ショチョガマ、平瀬マンカイ)」がある。アラセツの前日は「ツカリ」といわれ、5日は地域住民が自宅の縁側にごちそうを供えてコウソガナシ(先祖の神)を祭った。

 

 秋名アラセツ行事は五穀豊穣(★ほうじょう)を願う稲作儀礼。かつてはツカリの晩に住民が集落の家々を踊り回ったとされる。現在は高齢化などで、ツカリにごちそうを供える家庭は減りつつあるという。

 

 秋名の肥後サツさん(92)宅では5日夕、赤飯やミキ、果物、野菜の煮物、ジヌユ(地魚)といった豪華な膳が縁側に並べられた。肥後さんは家内安全と子孫繁栄を願って手を合わせた後、「親に教えられたことを大事に続けてきた。今後も絶やさないようにしたい」と話した。