児童らがザトウクジラ観察 奄美塾

奄美近海に現れたザトウクジラ(上)。クジラを観察した奄美塾の調査隊=11日、龍郷町沖

奄美近海に現れたザトウクジラ(上)。クジラを観察した奄美塾の調査隊=11日、龍郷町沖

 奄美市の「ふるさとリーダー奄美塾」が11日、奄美大島北西部の海であった。奄美近海に毎年、来遊するザトウクジラを追って小中学生と保護者ら42人が調査隊を結成。クジラが船の間近を泳ぐ姿やブロー(潮吹き)の様子を観察し、自然の雄大さを体感した。

 

 奄美塾は、子どもたちの創造性や豊かな人間性などの育成を目的に市教委が開講。地域の特色を生かした体験活動を展開している。

 

 この日は本年度最終回。奄美群島でザトウクジラの生態研究を進めている奄美クジラ・イルカ研究会(興克樹会長)に同行して調査体験を行った。

 

 出港前の事前学習で、興会長はザトウクジラの生態や特徴について▽夏場はロシア周辺の餌場に生息▽奄美近海は繁殖海域になっていて、冬から春にかけ来遊する▽呼吸するために海面に上がって潮を吹く▽尾びれや腹の模様の違いで個体を見分ける―と説明した。

 

 今回は名瀬湾から龍郷町沖で観察した。合わせて5頭のザトウクジラが北上する様子を調査した。尾びれを持ち上げて潜水したり、海面でブローする様子に児童や保護者から歓声が上がった。

 

 調査を終え、興会長は「奄美での繁殖を終え、北上ラッシュが始まったかもしれない」と述べた。

 

 親子で参加した朝日小1年の亀山隆弘君(7)は「ザトウクジラを見たのは初めて。近くでいっぱい見られてうれしかった。クジラがジャンプしていたのはすごかった」と笑顔で話した。