公共交通網形成計画を策定 バス運行見直し、20年度目途に 沖永良部交通活性化協

持続可能な沖永良部島の公共交通体系の構築に向け、計画を策定した公共交通活性化協=22日、和泊町

持続可能な沖永良部島の公共交通体系の構築に向け、計画を策定した公共交通活性化協=22日、和泊町

 沖永良部地域公共交通活性化協議会(伊地知実利会長)の会合が22日、和泊町の防災センターであり、「沖永良部地域公共交通網形成計画」を策定した。2020年度をめどに運行ルート・ダイヤを全島的に見直す方針。18年度は高校生を対象としたアンケートや集落座談会で、利用者ニーズの把握に取り組む。

 

 計画策定は世界自然遺産登録に向けた観光振興と受け入れ態勢の整備、高齢者の免許返納と連携した公共交通利用促進策など、将来にわたって持続可能な公共交通体系を再構築するのが目的。本年度、5回の会議で議論を重ねた。計画期間は2018年度から5年間。

 

 計画では、路線バスの年間利用者数を6万人(現況値の約1割増)とするなどの数値目標を設定。その達成に向け、商業施設や病院など町民の移動需要が高い目的地は乗り換えず移動できる運行ルートにするなど、住民ニーズに合わせた見直しを行う方針だ。

 

 委員提案を基に、路線バスの利用を促すためのノーマイカーデーの設定や、高齢者が乗り降りしやすい低床車両の導入促進なども今後の取り組みに盛り込んだ。

 

 この日の会合では、道幅が狭く、安全性確保などの課題から路線バスが通っていない一部集落への対応などを議論した。今後、集落座談会などで住民ニーズを把握し、方策を検討していく。

 

 また、18年度は高校生が通学に利用できる運行ダイヤの検討に向け、沖永良部高校の生徒やその保護者を対象にアンケートを実施。年度内に一部ルートで試験運用を見込む。

 

 今後、同協議会事務局の和泊、知名両町は計画の概要版を作成し、来月の両町の区長会で報告。住民への計画周知を図る。