写真スポットの整備を 「大和村の観光」テーマに報告 明治大学政経学部

保育所で聞き取り調査をする学生=17年9月、大和村(提供写真)

保育所で聞き取り調査をする学生=17年9月、大和村(提供写真)

 明治大学政治経済学部(東京)は3月、2017年度に全国各地で実施したフィールドワークの報告書「政経セミナー第46号」を発行した。社会学部門は石川雅信教授のゼミが「奄美大島大和村の観光開発―可能性と課題」と題して情報発信、施設整備の在り方などを提言した。

 

 石川ゼミは昨年9月7~10日、奄美大島調査を実施した。3年生と中国からの留学生合わせて15人が参加。高齢化と人口流出が続く大和村の観光開発の可能性を探り、島内の代表的な観光スポットを見学した。

 

 報告書は①大和村の概要②魅力③課題と解決策④全国ふるさと祭り―の4章で構成した。課題は▽情報発信▽交通・施設整備▽海岸整備―について考察。「公式ホームページにインパクトがない」「奄美空港からの交通の便が悪い。レンタカーを使用できない観光客への対応」「海岸にベンチや屋根のある休憩所がない」と現状を指摘した。

 

 情報発信についてはSNS(会員制交流サイト)の活用、ホームページの見直しを提案、「インスタ映え」する写真スポットの整備も求めた。交通手段についてはレンタサイクルとバス、タクシーとの連動を提案した。海岸整備については休憩所機能を備えた海の家、流木を利用したバーベキューも提案した。

 

 学生たちは期間中、村防災センターに宿泊し、住民とも交流した。石川教授は「生活に根付いた伝統文化、ウミガメがやってくる海岸、数々の郷土食など学生たちは数えきれないほどの魅力に出合った。教室だけでは得られない貴重な学習をさせてもらった」と述べた。