冷たい海で救助訓練 奄美海保

名瀬港で行われた奄美海保の年頭訓練=7日、奄美市

名瀬港で行われた奄美海保の年頭訓練=7日、奄美市

 奄美海上保安部(江藤隆志部長)は7日、奄美市の名瀬港観光船バースで年頭の水難救助訓練を実施した。巡視船あまぎ(佐藤哲船長、32人乗り組み)の潜水士が、冷たい海に入って救助活動を実践。警察と消防も参加し、発見から搬送までの連携を確認した。

 

 訓練には奄美海保と奄美署、大島地区消防組合消防本部から約50人が参加。「釣り人が岸壁から転落した」と110番通報があった想定で行った。通報を受け、現場に先着した警察官が近くにあったクーラーボックスを海に投げ込み、溺れている人に浮力を提供。海保の潜水士2人が救助し、消防の救助工作車で吊り上げた。

 

 訓練に参加した巡視船あまぎの潜水士・長谷川諒さん(33)は「悪天候の中だったが、実践的な内容で関係機関との連携を確認できた。今年も1年、あらゆる事案に対応できるよう訓練に努めたい」と語った。

 

 同日予定していた3機関合同の緊急通報ダイヤルのPR活動は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止した。奄美海保は、118番通報は大半が間違いや無言電話など不要なものとなっているとし、周知と適正利用を呼び掛けている。

 

 奄美群島では昨年、海中転落が3件あり、1人が死亡している。