出発客にも検温拡大 鹿児島空港

保安検査場入口に設置されたサーモグラフィーとセンサーカメラ=22日、霧島市の鹿児島空港

保安検査場入口に設置されたサーモグラフィーとセンサーカメラ=22日、霧島市の鹿児島空港

  鹿児島空港(霧島市)を管理する鹿児島空港ビルディングは22日、同空港でこれまで到着客に対して行っていたサーモグラフィーでの検温を、出発客にも拡大した。新型コロナウイルスの影響で減便や運休していた路線の再開に伴う取り組みで、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な県内離島への感染防止などを図る。保安検査場入口に2台の機材を設置して、出発客の体温が37・5度以上の場合は体調の確認や注意を呼び掛けるチラシを配布し、新型コロナの感染が疑われる症状がある場合は、国の指導に基づき搭乗を控えるよう求める。

 

 新たに導入したサーモグラフィーは、出発客がセンサーカメラの前を横切った際に自動で検温し体温が37・5度以上だった場合に電子音で知らせる仕組みで、無人での運用が可能。

 

 県内ではサーモグラフィーを使用した検温を5空港で実施。鹿児島空港でも県の委託を受けて4月18日から到着客を対象に行ってきた。

 

 鹿児島空港の発着便は新型コロナ感染拡大の影響を受けて運休が相次いでいたが、新規感染者数の減少などに伴い徐々に運航を再開しており、今月1日の42便から月末には約2倍の80便程度が見込まれるという。奄美など離島については7路線約30便が運航される見込み。

 

 鹿児島空港ビルディングの渡邉勝三代表取締役社長は「鹿児島県は医療体制が十分でない離島が多く、それらの地域とも結んでいる点で鹿児島空港は他県の空港とは大きく条件が異なる。島外からの感染に対する離島の皆さんの不安を取り除く点でも、出発客への検温拡大は非常に意義のあること」と述べ、取り組みの効果に期待した。

 

 出発客の検温開始と併せて、到着客の検温体制についてもサーモグラフィーを従来の1台から2台に増設。各航空会社の路線再開に伴う到着客の増加に備える。