別れの紙テープなびく 名瀬新港

見送る人たちに手を振る乗客=奄美市名瀬、29日午後9時30分ごろ

見送る人たちに手を振る乗客=奄美市名瀬、29日午後9時30分ごろ

 「ありがとう」「お元気で」―。別れの季節を迎え、奄美群島の港や空港では連日、転勤や進学で島を離れる人と、見送る人々であふれている。奄美市の名瀬新港では29日夜、恩師や同僚、友人を見送る人が大勢集まり、横断幕を掲げて別れを惜しんだ。

 

 奄美大島を離れる教諭たちは船に乗り込んだあと、色とりどりの紙テープを岸壁で見送る教え子たちへ投げた。奄美市住用町の住用小学校から転出する新冨美保子教諭(43)は「(自分の)子どもも一緒に奄美で過ごし、思い出に残る。保護者や地域の人たちに感謝の気持ちでいっぱい」と話した。

 

 龍郷町の大勝小6年の大司陸斗君(12)は同校の松元克幸教頭を見送り、「教頭先生は声が大きくて、いつも明るい先生。次の学校でも元気に頑張ってほしい」と述べた。

 

 午後10時ごろ、ボーディングブリッジが外されフェリーが岸壁を離れると、紙テープが夜風に舞った。見送りの人々は、船が見えなくなるまで手を振り続けた。

 

 フェリー会社によると、名瀬新港は31日ごろまで、見送りの人々で混雑するという。この日は安全確保のため、海上保安庁職員7人が港周辺を警備した。