創作料理でシマの魅力再発見 小暮シェフと商品開発 瀬戸内町

小暮シェフ(左)から説明を受ける参加者=5日、瀬戸内町

小暮シェフ(左)から説明を受ける参加者=5日、瀬戸内町

  料理研究家の小暮剛さんを招いた「行列のできる商品開発会&料理教室」が5日、瀬戸内町のきゅら島交流館であった。町内の主婦や農家、管理栄養士ら約30人が参加。エラブチやパッションフルーツ、きび酢など島ならではの食材をふんだんに使った3品を作り、地域の魅力を再発見した。

 

 小暮さんは東京都在住で、国内外で依頼を受け腕を振るう「出張料理人」。今回は奄美の食材を使った創作料理を通じて食と健康について考え、地元の魅力の発信につなげようと、「奄美こどもの杜」の岡本祥子代表が企画。町内の農業団体や飲食店経営者らでつくる「せとうちんちゅネットワーク(髙野良裕会長)」が主催した。

 

 商品開発会には主催者ら7人が参加。▽エラブチ(ブダイ)と島唐辛子、パッションフルーツなどを合わせたフィッシュバーガー▽島豆腐に麦みそや八丁みそのソース、かつおぶしを掛けた豆腐バーガー▽きび酢を使った野菜マリネ―の3種を作った。野菜は地元農家が提供。パンは町内の自宅で開業を目指す愛好家が手作りした。

 

 小暮シェフは味見を繰り返しながら調味料の量や食材の組み合わせを調整。完成した料理を前に「奄美には人と自然の関係性を感じる食材がたくさんある。料理を通して価値を再認識し、地元の歴史や思いを発信してほしい」と語った。プロの技を間近で見た参加者は熱心にメモを取り、調理に加わっていた。

 

 料理教室では主婦や同町職員、飲食店経営者らを対象に、小暮さんと前半の参加者たちが商品開発で作った3品の調理法を指導。なじみ深い食材の意外な組み合わせに、試食した人たちから「複雑な味わい」「初めて食べる味。とてもおいしい」など驚きの声が上がった。

 

 鎌田愛人瀬戸内町長は「おいしい食で町に人を呼ぶなど色んな展開が考えられる」と笑顔。同町の医療関係者で料理教室に参加した畑ひとみさんは「人の心と体の健康は食べ物で作られる。おいしくて体にいい食材が奄美にたくさんあることを誇りに思う」と話していた。

完成したフィッシュバーガー(手前)と豆腐バーガー=5日、瀬戸内町

完成したフィッシュバーガー(手前)と豆腐バーガー=5日、瀬戸内町