医療志す学生と住民が交流  宇検村

八月踊りで交流するツアー参加者と集落住民=20日、宇検村芦検公民館

八月踊りで交流するツアー参加者と集落住民=20日、宇検村芦検公民館

 発展途上国や国内過疎地域での医療に関心のある学生が参加する奄美ツアーが19~21日、奄美大島であった。20日は宇検村芦検集落公民館で住民を交えた医療座談会があり、過疎地域での医療の現状や課題について意見交換した。

 

 ツアーは国際協力学生団体Heartsが主催。主に医療関係の仕事を志す高校~大学の生徒・学生ら24人が来島し、発展途上国の医療、教育の向上のため活動するNPOジャパンハート代表の医師吉岡秀人さん(53)、名瀬徳洲会病院の医師平島修さん(40)らの案内で島内の医療現場を見学した。

 

 座談会には約60人が参加。学生、住民双方が質問する形で進められた。医療関係者に対する要望を問われ、住民から「皆不安があって病院に行くのに、そっけない態度を取られるとなおさら不安になる。年寄りは子どもだと思ってできるだけ優しく話を聞いてほしい」などの意見が出た。

 

 富山大医学部2年の住吉紗代子さん(24)は「地域医療では医師が住民の生活や人生に深く立ち入る必要があると感じた。離島での医療はぜひ一度経験してみたい」と話した。鹿児島大医学部3年の戸田真史さん(37)は「多くの住民が参加したことに驚いた。将来奄美で働く日が楽しみ」と語った。

 

 沖永良部島、徳之島、喜界島での勤務経験がある吉岡さんは「地域医療を志す若者は近年増えてきている。学生のうちに離島、過疎地域の現状を知っておくことは重要。地域の方から直接話が聞けて学生たちには良い機会になったと思う」と話した。

 

 座談会に出席した田春勝子さん(76)=同村芦検=は「厳しい要望もしっかり聞いてもらえてうれしかった。志のある若い人たちと話せて元気をもらった。夢をかなえて奄美に帰ってきてほしい」と笑顔で話した。