古仁屋高校寮受け入れ準備進む 瀬戸内町

本棚作りに取り組む古仁屋高校生ら=23日、瀬戸内町清水

本棚作りに取り組む古仁屋高校生ら=23日、瀬戸内町清水

 空き施設を活用した県立古仁屋高校留学生寮の開設準備が進んでいる。寮の名称は同校生徒から募集し、「紫雲(ルビ=しうん)寮」に決まった。23日は改装デザインに携わった広島県の福山市立大学都市経営学部根本研究室(根本修平講師)の学生をはじめ古仁屋高校の生徒、教職員、役場職員計15人で娯楽室の本棚作りを行い、多くの留学生の利用に期待を込めた。

 

 生徒減少による学校存続が懸念されている古仁屋高校は昨年6月、全国から入学生を募集するため、本土で開催された「地域みらい留学フェスタ」に参加。複数の生徒から入学希望があり、寮の整備に向け動きだした。

 

 寮は近年利用されていなかった同町清水の単身向け県職員寮を改装する。同施設は根本研究室が同町で取り組む空き家、空き施設などの「空きキャパシティ調査」で「状態が良くそのまま使える」として報告。県は「町の振興に活用できれば」と無償で貸し出した。

 

 改装工事は専門業者も関わり、3月末に完了予定。3階建てで個室が14部屋あり14人が入居できる。地域住民や生徒同士が交流できる共有スペース、保護者が泊まれるゲストルーム、公衆無線LAN「Wi―Fi」、防犯カメラなどの設置も予定している。

 

 古仁屋高校生はこの日、サッカー部員6人が作業に参加した。2年生で同部主将の武田芽璃萌さん(17)は「住みやすく楽しい場所にできたらいいと思う。島外から生徒が来てくれるのはうれしい。サッカー部にも入ってほしい」と笑顔で話した。

 

 根本講師は「寮には彼らの後輩が住むことになる。作業に関わることで、新入生とのつながりを生むきっかけになれば」と話した。