古文書解読講座が閉講式 奄美市

受講生27人に修了証書が手渡された古文書解読講座=28日、奄美市名瀬

受講生27人に修了証書が手渡された古文書解読講座=28日、奄美市名瀬

 奄美群島に関する史料を読み解く「古文書解読講座」の2020年度閉講式が28日、奄美市立奄美博物館であった。今年度は、江戸時代末期の薩摩藩の奄美統治に関する通達や条文をまとめた規則集「嶋中御取扱御一冊」を教材に活用。受講生27人は1年間の学びの成果を振り返り、歴史の奥深さを再認識していた。

 

 今年度は新型コロナウイルスや台風の影響に伴う施設休館で3回の中止があったが、同日の最終講座を含め計19回開催した。

 

 閉講式で高梨修館長は「嶋中御取扱御一冊」の歴史的な位置付けを紹介しながら「これからも博物館を学びの場所として利用し、奄美に残された史料を解読してほしい」と呼び掛けた。講師の本田冨男さん(93)は「上達のためには、できるだけ書いてほしい。目で読むのではなく、手で読む。根気が第一の条件だ」と激励した。

 

 代表で修了証書を受け取った龍郷町の長信子さん(75)は「島のルーツを学ぶために受講して4、5年になる。先人の苦労があって今の私たちが暮らしていけると、感謝の気持ちが湧いた」と語った。