名瀬の「なつかしゃ家」を選出 アジア料理店リスト、美食家ら推薦

「食の背景にある物語も伝えていきたい」と語る恵上さん=12日、奄美市名瀬

「食の背景にある物語も伝えていきたい」と語る恵上さん=12日、奄美市名瀬

 アジアの豊かな食文化を伝えるレストランのリスト「エッセンス・オブ・アジア」がこのほど発表され、日本からは奄美市名瀬の「なつかしゃ家」(恵上イサ子代表)を含む6店舗が選出された。地場産食材や手作り、彩りにこだわった島料理の名店。恵上代表(70)は「奄美には都会の高価な物にも負けない、素晴らしい食材がいっぱいある。誇りを持って、島でしかできないものを提供していきたい」と意気込みを語った。

 

 「エッセンス-」は、アジアの優れた料理店をランキング形式で発表する2021年版「アジアのベストレストラン50」の関連イベントで、今年新たに創設された。ランクは付けず、シェフや美食家らの推薦で20カ国・地域の80店舗が選ばれた。

 

 元中学校校長の恵上代表が切り盛りする「なつかしゃ家」は、関東や関西の料理店と並んで九州から唯一の選出。2016年3月に繁華街・屋仁川へ移転オープンし、地元住民だけでなく観光客も訪れる人気店だ。主催者ホームページでは「店を訪れると大好きなおばを訪ねたような感覚。期待以上の味を楽しめる」と紹介された。

 

 恵上代表は「昔の人がやっていたように作ると手間暇掛かるが、ちょっとした心を添えることでおいしくなる。何か一つでも島の食文化を伝えていけたら」とこだわりを語った。

 

 さらに、「アジアのベストレストラン50」で3位(日本勢トップ)にランクインした東京の日本料理店「傳」のオーナーシェフ、長谷川在佑さんが「なつかしゃ家」を推薦した経緯にも触れて「店の所在地を鹿児島県ではなく、奄美大島と紹介してくれたことがうれしい」と心遣いに感謝した。