名瀬上空を低空飛行=米軍の特殊作戦機か

奄美市名瀬朝戸地区上空を低空飛行する米軍機=3月27日(児玉拓さん撮影の動画から)

奄美市名瀬朝戸地区上空を低空飛行する米軍機=3月27日(児玉拓さん撮影の動画から)

 奄美大島で輸送機オスプレイなど米軍機の低空飛行の目撃が相次ぐ中、奄美市名瀬の住民が飛行動画を撮影した。形状などから特殊部隊の兵員輸送や捜索、救難などを主要任務とする特殊作戦機MC130とみられ、専門家は「米軍による奄美群島上空での軍事訓練が多様化しているのでは」と指摘する。

 

 動画が撮影されたのは3月27日午後2時15分ごろ。古見方地区の県道を朝戸から小湊方向に原付きバイクで走行していた同市名瀬の団体職員、児玉拓さん(51)が、太平洋側の小湊方面から低空で飛来する米軍機に気付き、スマートフォンで約9秒間撮影した。頭上を飛行した米軍機は東シナ海側の下方方向に飛び去ったという。

 

 児玉さんは「前方に米軍機が見え、慌ててバイクを止めて撮影した。高度の低さに驚いた」と説明。「昨年の初めごろにも小湊集落で同型と思われる米軍機が飛んでいるのを見た。今回よりもさらに高度は低かった」と話した。

 

 MC130は空中給油機能も装備している。2016年12月に沖縄県名護市沖であったオスプレイの不時着事故に関しては、米軍の活動を監視する市民団体「リムピース」が米軍の事故調査報告書を入手。「MC130からの空中給油時に、給油ホースがオスプレイのローター(プロペラ)に接触したとの調査結果が記載されている」と分析した。

 

 米軍機の動画を見たリムピースの頼和太郎編集長は「(動画には)オスプレイが映っていないため、今回の低空飛行は別の目的で行われたのではないか」とした上で「南西諸島での米軍による訓練の多様化と、範囲の拡大の表れだ」と話した。