和泊と与論で国内2例目の病害虫確認

パパイアコナカイガラムシのパパイア果実への寄生状況(県病害虫防除所提供)

パパイアコナカイガラムシのパパイア果実への寄生状況(県病害虫防除所提供)

 県は20日、果実や果樹、野菜類などの病害虫パパイアコナカイガラムシが和泊町と与論町で確認されたと発表した。国内では2017年9月の沖縄県以来2例目の確認で、果実のすす症状や葉の黄化などの被害を及ぼす。防除用の登録農薬がないため、県は生産者らに、寄生された部位の速やかな除去や袋などに密封しての処分を呼び掛ける。併せて、関係者に対し、発生が確認されている沖縄本島や沖永良部、与論の各島からパパイアなど寄主植物の苗木導入時の注意を求めていく。

 

 パパイアコナカイガラムシは、パパイアやアセロラ、マンゴー、アボカド、グアバ(バンジロウ)などの幅広い果樹や果実、オクラやキャッサバなど野菜類への寄生が確認されている病害虫。雌の成虫は体長2~3・5㍉程度で体色は白い。主に寄主植物の葉裏に寄生するが、発生量が多いと茎や果実などにも寄生する。被害が進んだ株は枯死することもある。

 

 県病害虫防除所によると、和泊町では8月ごろから町内のバナナ栽培ほ場内に自生しているパパイアの葉や果実でカイガラムシ類の発生が見られていた。果実のすす症状や葉の黄化、落葉、葉の縮化、渇変などがあったことから、門司植物防疫所に同定を依頼した結果、パパイアコナカイガラムシと確認された。

 

 その後の調査で、今月18日までに和泊町内の別のパパイアと与論町のパパイアでも発生を確認。県は関係者に対策を周知するため、20日に病害虫発生予察特殊報を出した。今年度の特殊報発令は5月の天城町でのトルコギキョウ斑点病発生以来2度目。

 

 和泊、与論両町でのパパイアコナカイガラムシ発生について県は「要因など詳しくは分かっていない」と説明。発生確認時の寄生部位の適切な処分とともに、アワユキセンダングサにも寄生するため、ほ場や施設内外の雑草などの管理などの対策も関係者に呼び掛ける。

 

 併せて、奄美群島各島で発生状況の調査継続や防除指導を行う。