和泊町シルバー人材センター、シマアザミを1万株栽培

沖永良部島のシマアザミほ場を視察する藤山社長(右)と同センターの山下事務局長=6日、和泊町喜美留

沖永良部島のシマアザミほ場を視察する藤山社長(右)と同センターの山下事務局長=6日、和泊町喜美留

 和泊町シルバー人材センター(南実一理事長)は2018年度、機能性が豊富で健康食品の原料として注目されているシマアザミの栽培を始めた。徳之島町の㈱ヘルシーアイランズ(藤山尚二郎社長)から委託を受け、4月に和泊町内3カ所のほ場計1㌶に約1万株を植えた。7月下旬ごろから順次、収穫を見込む。

 

 シマアザミは奄美大島以南に分布するキク科の植物。琉球大学やNPO法人奄美機能性開発研究会が成分を分析し、抗酸化作用の強いポリフェノールが豊富に含まれ、肝臓の脂肪蓄積を抑える効果が高いことなどが科学的に判明している。

 

 徳之島町は今年4月、町内に機能性植物加工センターを整備。同社が管理運営し、島内で生産者が栽培したシマアザミを全量買い上げ、施設で1次加工して大手原料メーカーに出荷している。徳之島の事例を基に沖永良部島でもシルバー人材センターなどと連携し、事業拡大を目指す。

 

 沖永良部島での事業推進に向けて関係者との協議や、ほ場視察のため来島した同社の藤山社長は「現在シマアザミは健康産業の業界で注目されている。徳之島だけでは大手原料メーカーからの需要に対応しきれず、奄美ブランドとして沖永良部島を含め群島全体で取り組んでいきたい」と展望を話した。

 

 同センターは今年1月から障がい者就労支援施設「さねん」と協力して苗作りを始め、4月に会員から借り上げたほ場に定植し、現在、管理を行っている。

 

 同センターの山下洋仁事務局長は「シマアザミは潮風害にとても強く、4月中旬に定植して以降、雨がやや少なかった中でもすくすく成長している。会員の就業機会の創出が目的だが、島の新しい産業になる可能性も十分にあると思う」と期待した。

 

 同社は沖永良部島内での生産体制の確立を目指し、20日に和泊町内で行政関係者や生産者代表らを交えた検討会を開催予定。同センターも取り組みをサポートする。