喜界島のバス停に「島ゆみた」表示へ

方言の集落名も記したバス停表示板をPRする(右から)喜界島言語文化保存協会の生島代表と緋月副代表(提供写真)

方言の集落名も記したバス停表示板をPRする(右から)喜界島言語文化保存協会の生島代表と緋月副代表(提供写真)

 喜界町の喜界島言語文化保存会(生島常範代表)は2月にも、町内のバス停に島ゆみた(方言)で集落名を記した表示板の設置を始める。表示板は島内外からの寄付金で製作し、6月の設置完了を目指す。生島代表(59)は「表示板を通じて若い世代が日頃から島ゆみたに親しみ、旅人と住民の交流が生まれることも期待する。皆さん、ウフクンデータ(ありがとうございました)」と話した。

 

 喜界の方言を含む奄美方言は2009年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)から世界の消滅危機言語とされた。同会は喜界方言の保存・継承を目的に有志が17年に発足させた。

 

 今回は町内33集落のバス停61カ所に島ゆみたと標準語による地名、アクセント記号、ローマ字読みなどを記した表示板を設置する。これまで試験的に設置した表示板もリニューアルする。今後、設置するバス停を追加する計画。

 

 寄付はインターネットを通じて資金を募るクラウドファンディングを活用した。16日までの約1カ月間で目標額60万円を上回る74万8千円が集まった。

 

 愛知県在住で喜界町にも家を借り、保存会活動に励む同会の緋月真歩副代表(70)=同町中里出身=は「これからも地域の歴史に育まれた言葉は大切な文化という認識をたくさんの人に持ってもらうきっかけづくりをしていきたい」と話した。