国直集落ローカル・ルール制定 大和村、観光と暮らし共生へ

 ローカル・ルールを定めた大和村国直集落の(左から)村上区長とTAMASUの中村代表=14日、同村国直

ローカル・ルールを定めた大和村国直集落の(左から)村上区長とTAMASUの中村代表=14日、同村国直

 「集落内の自動車走行は時速20キロ以下で」「キャンプは区長に届け出を」―。マリンレジャーなどで多くの観光客が訪れる大和村の国直集落(村上恵子区長、63世帯108人)はこのほど、住民と観光客の共存を目指し、ローカル・ルールを定めた。持続可能な観光振興へ向けた取り組みに村上区長(66)は「まずは住民が率先してルールを守り、観光客にも周知を図って、住民や出身者が誇りに思える集落づくりにつなげたい」と語った。

 

 ローカル・ルールは観光客の増加に伴い、集落内で騒音や治安悪化、交通事故の増加などを心配する地域住民の意見を受け、2018年度から策定作業を進めていた。観光振興などに取り組むNPO法人TAMASU(国直、中村修代表)が事務局としてアンケート調査や素案づくりを行い、住民らが今年4月の集落常会で協議して7項目を決めた。

 

 具体的には冒頭の2項目のほか▽毎月第3日曜日は集落美化の日▽海上ではライフジャケットを着用する(サーフィンは自己判断)▽水上バイクのマリンレジャーは禁止▽飲酒後の遊泳は禁止▽午後10時以降は花火や音響は禁止。

 

 中村代表(51)は「一番の成果は住民の多くが、わがこととしてルールづくりに参加し、集落の将来について話し合えたこと。法的拘束力はないが、観光客の増加や新たな事業者参入への対応に役立つルールができた」と期待を寄せた。

 

 国直集落は14日までに集落内3カ所に看板を設置し、集落の約束事の浸透を図っている。パンフレットも作成し、村役場や集落内の宿泊施設などで配布する。ルール策定、周知のための経費には奄振交付金を活用した。