国立公園テーマに意見交換会 喜界島

自然環境や景観保全についてさまざまな課題を話し合った意見交換会=26日、喜界町役場

自然環境や景観保全についてさまざまな課題を話し合った意見交換会=26日、喜界町役場

 奄美群島国立公園の適正な保護と利用推進を目的とした環境省主催の住民意見交換会が26日、喜界町役場であった。住民16人が参加し、喜界島の魅力を伝える方法を模索したほか、サンゴの石垣など島の景観保全に向けた課題などを指摘した。

 

 奄美群島国立公園は2017年に誕生し、喜界島ではトンビ崎・志戸桶海岸周辺、百之台公園周辺、荒木海岸周辺、阿伝・嘉鈍集落及びその周辺が指定されている。今回の意見交換会は、現在作成が進められている喜界島地域管理運営計画に反映させるため企画された。

 

 環境省奄美群島国立公園管理事務所の早瀬穂奈実・国立公園管理官は「喜界島は世界有数の速度で隆起している島で、特に発達した段丘地形が最大の特徴。人の暮らしと自然とのかかわりがつくった『環境文化型』の保護地域として集落も保護区に含まれている」と喜界島地区の特徴について説明した。

 

 意見交換では、国立公園になって何が変わったのか、指定区域での植物採取の禁止などをより効果的に伝えるための広報や環境教育の必要性など、さまざまな意見や質問があった。

 

 阿伝サンゴの石垣保存会の武田秀伸さん(64)は「今は少人数でサンゴ石垣の保存活動をしているが、ほとんどが60歳以上。いかに長く活動を続けるかが課題。サンゴの石垣保存は島全体でできたらいいと思う。他の集落に石垣の積み方などを教えることはできる」と景観保全に向けた課題を指摘。

 

 自然ガイドをしている冨充徳さん(51)は「個人的に海岸清掃をしているが、漂着ごみだけでなく、島民が捨てたと思われるごみを見掛けることがある。島民一人一人が意識すれば改善できることがある」と述べた。