地域を元気に「サプライズ花火」 若手経営者ら企画 龍郷町

若手経営者らが住民たちへプレゼントしたサプライズ花火=7月31日、龍郷町

若手経営者らが住民たちへプレゼントしたサプライズ花火=7月31日、龍郷町

 新型コロナウイルスの影響で沈みがちな住民の心を癒やそうと、龍郷町浦で7月31日、予告なしのサプライズ花火が打ち上げられた。地域の若手経営者らで結成する「浦集落盛り上げ隊」(川畑耕一郎会長)が主催。計75発の光の花が夏の夜空を彩り、住民らを励ました。

 

 サプライズ花火は医療従事者への感謝と敬意を表すとともに、来島客減少に苦しむ観光業者、休校やイベントの中止で影響を受けた地域の子どもたちを元気づける目的。同地区のガソリンスタンドのカワバタ社、カワバタ電設、前田紬工芸、社会福祉法人竜泉会の代表らが資金を出し合って実現した。

 

 メンバーの1人で竜泉会養護老人ホーム愛寿園の重枝一馬施設長(30)は「施設は感染症対策で2月から面会を制限しており、利用者のお年寄りは寂しい思いをしていた。町の夏祭りも中止になってしまい、落ち込んでいる町のみんなが花火を見て少しでも元気になってくれれば」と話した。

 

 4人は30~40代で、全員が町消防団に所属している。この日は消防団のメンバー9人も火災防止対策のためにボランティアで出動した。打ち上げには同町赤尾木の野村特殊工業が協力した。

 

 密集・密接を避けるため、花火は住民に知らせず準備を進めた。直前に集落放送を行い、午後8時にスタート。約5分と短い時間だったが、集落の住民たちは庭先や漁港から夜空を見上げてひとときの光と音のショーを楽しんだ。