地域活性・観光促進をICTで NTTドコモが初セミナー 奄美市名瀬

ICTを活用した町づくりなどの事例が紹介されたセミナー=25日、奄美市名瀬

ICTを活用した町づくりなどの事例が紹介されたセミナー=25日、奄美市名瀬

 株式会社NTTドコモ主催の「ICTセミナーin奄美」が25日、奄美市名瀬の集宴会場であった。島内の企業や自治体関係者ら約100人が参加。2020年の実現を目指す世界遺産登録に向け、最新のICT(情報通信技術)を活用した観光促進や地域活性の方法が示された。奄美でのセミナー実施は初めて。

 

 NTTドコモは地方創生などを掲げ、全国で自社技術を用いた事業の提案や実証実験などを行っている。同社取締役常務執行役員・法人ビジネス本部の古川浩司本部長は始めに「自然遺産登録に向け、奄美の自然、文化の発信や町づくりにICTで協力したい」とあいさつした。

 

 セミナーでは同社職員が日本各地の自治体の事例を基に、携帯電話の通信情報から人の移動経路や道路の混雑状況を予測する技術、自動運転の小型無人機(ドローン)を使った建物の点検作業などを紹介した。

 

 会場には12カ国語に対応した音声翻訳アプリやVR(仮想現実)を用いた観光地のPR映像などの展示もあり、参加者は熱心に説明を聞きながら各事業所や自治体での活用方法を考えていた。

 

 参加した大島高校3年の森希生さん(17)は「経済学部へ進学し将来は地元に貢献したい。AI(人口知能)を活用してその日の需要に合わせたバスの運行ルートを作成したり、農業や畜産業に活用する方法は奄美でも役立ちそう」と話した。

 

 セミナーの前には特別講演もあり、環境省那覇自然環境事務所の東岡礼治所長が「なぜ世界自然遺産を目指すのか~奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島」の題で講話した。