鹿児島労働局が若者の地元就職、後押し 啓発リーフレット作成

鹿児島と東京の住宅事情や生活費を比べたリーフレット

鹿児島と東京の住宅事情や生活費を比べたリーフレット

 「鹿児島は住むところ、東京は遊びに行くところ」―。若者の県内での就職を後押ししようと、鹿児島労働局がユニークなリーフレットを作った。生活費や住宅事情など鹿児島と東京の生活を「見える化」して比べ、生活者の視点から地元で働く魅力をまとめた。

 

 鹿児島県の高卒者の県外就職率は47・2%(昨年3月現在)と全国では熊本県(47・4%)に次いで高い。リーフレットは鹿児島の暮らしやすさに着目し、結婚や出産・子育て、退職後などライフステージごとに必要な経費を示した。

 

 例えば新築マンション(70平方メートル)の価格は東京の7265万円に対して鹿児島が3042万円。鹿児島の家族(夫婦と子ども2人)の実収入は東京より低いが、実支出や負債残高はいずれも少ない。東京は通勤時間が長く、余暇を楽しめる時間は鹿児島の方が多いという傾向もある。

 

 県内企業の大多数が中小企業という特色を①マルチプレイヤー(やるき次第で仕事の可能性が広がり、やりがいに直結する)②風通しの良さ(社長や上司と日常的に会話できる)③地域とのつながり(地域に根を張り、成長できる)―というメリットとして捉えた。

 

 リーフレットは県内全ての高校や短期大学、大学に配った。最寄りのハローワーク(公共職業安定所)でも手に入る。同局の担当者は「お金だけではない自然や住環境などが鹿児島の魅力。現状を知ってもらい、人生設計を考えるきっかけにしてほしい」としている。