地域貢献、主役はシニア 高齢者支援、伝統芸能継承に取り組む 奄美の3団体

 高齢者が主体となって地域貢献活動に取り組む団体・グループをたたえる2019年度ニッセイ財団「生き生きシニア活動顕彰」がこのほど発表され、奄美群島では真清水(ますぃす)会(瀬戸内町)、手広高齢者クラブ「にこにこ会」(龍郷町)、ボランティアグループ「ゆいわく」(天城町)が選ばれた。同3グループの活動を紹介する。

 

真清水会のサロンでゲームを楽しむ参加者=5月27日、瀬戸内町清水

真清水会のサロンでゲームを楽しむ参加者=5月27日、瀬戸内町清水

 ◆真清水会

 

 「真清水会」(川畑眞一会長、会員42人)は、集落内に気軽に集まり語り合える場をつくろうと2014年にサロンを立ち上げた。毎月第4月曜、婦人会を卒業したメンバーらで高齢者に食事を提供し、おしゃべりや健康体操などを楽しむ場を設けている。18年には同メンバーで10年ほど休止状態だった老人クラブを再開した。

 毎週金曜にはお茶会も開催。中心となって活動する朝野明美さん(67)は「継続できたのは地域の皆さんの協力のおかげ。これからも地域支え合いながら頑張っていきたい」と笑顔で話した。

 

手広高齢者クラブ「にこにこ会」=5月25日、龍郷町

手広高齢者クラブ「にこにこ会」=5月25日、龍郷町

 ◆にこにこ会

 

 「にこにこ会」(平義隆会長、会員43人)は会員の自宅で小中学生を対象に毎週4回の島唄と三味線教室を15年間続け、伝統芸能の継承に貢献している。町内小、中学校に出向いての島唄・三味線指導、集落公民館で八月踊りの伝承にも力を入れる。

 平会長(78)は「奄美の伝統芸能をする人が少なくなってきている。できる人が元気なうちに後継者を育てなければいけない。今後も継続していきたい」と力を込めた。

 

天城町のボランティアグループ「ゆいわく」=1日、徳之島町亀津

天城町のボランティアグループ「ゆいわく」=1日、徳之島町亀津

 ◆ゆいわく

 

 「ゆいわく」(中水百合子会長、会員20人)は2008年4月に設立。毎月1回定例会後に、高齢者などが入居する町内の施設や在宅介護の自宅を訪れ、話し相手になるなど見守り活動を続けている。今後はバザー出店など各種イベントに参加し、青少年健全育成にも注力する方針だ。

 中水会長は「全員65歳以上の会員が純粋なボランティア活動を行っていることが評価されたと思う。私たちの取り組みが認知され、在宅介護を行う家族が気軽に見守りを要請できる社会になれば」と話した。