地球環境予測へ一歩 ハワイでサンプル採取 喜界島サンゴ研

ハワイでのサンゴ掘削作業(提供写真)

ハワイでのサンゴ掘削作業(提供写真)

 喜界島サンゴ礁科学研究所(喜界町塩道)はこのほど、ハワイでサンゴのボーリング調査を実施し、サンプルの採取に成功した。2015年から準備を進めてきた「Coral CO2プロジェクト」の第一歩。サンゴの年輪を用いて、産業革命(18世紀後半)から現在までの海洋の二酸化炭素吸収率を解明し、地球環境変動の将来予測に活用する。

 

 調査はハワイ・オワフ島で9月中旬に実施。数日間かけて海中を探索し、大型のサンゴ群体からサンプルを採取した。環境にも配慮し、空気の力だけで動くドリルを使用したほか、掘削時にサンゴに開けた穴は、コンクリート製の栓でふさぐことで数年間で回復するという。

 

 同研究所では1~2年かけてサンプルを分析。サンゴの記録と大気や海の観測記録を比較し、その関係を導き出した後、海に溶け込んだ二酸化炭素の変化を復元する。得られたデータをさらに世界中の研究者と共

採取したサンプル(提供写真)

採取したサンプル(提供写真)

有することで高い精度の将来予測が可能になるという。