地質調査結果に手応え 筑波大の研究グループ

地質調査で奄美大島に訪れた(前列左から)氏家准教授、本橋さんら研究チーム=12日、南海日日新聞社

地質調査で奄美大島に訪れた(前列左から)氏家准教授、本橋さんら研究チーム=12日、南海日日新聞社

 奄美大島を訪れていた筑波大生命環境科学研究科の氏家恒太郎准教授(51)ら研究グループ4人が12日、報告で南海日日新聞社を訪れた。来島の目的は地質調査。氏家准教授は「見通しの良い結果が得られた」と手応えを示した。

 

 グループは海溝での岩盤の沈み込みをテーマに研究している。チームは7日に来島し、12日まで大和村の名音、大金久周辺で岩石の調査を行った。

 

 博士課程1年の本橋銀太さん(25)は火山の一種「プチスポット」に着目し、奄美大島南西部でその痕跡を探した。プチスポットは、プレートが地球内部に沈み込む海溝の近くに発生する小規模海底火山。プレートが曲がる際にできた亀裂からマグマが噴出してできると推定されている。

 

 本橋さんは「奄美南西部は多くの自然が残っていて岩石の保全状態も良い」と研究地に選んだ理由を説明し、「生物の死骸などが堆積して海底でできた岩石(チャート)を他の岩石(玄武岩)が貫いている状態の試料が見つかった。プチスポットでできた可能性がある」と述べた。

 

 氏家准教授は「奄美大島は約2億年前にできた岩石が残っている希少な地域」と付け加え、「プチスポットでできたと証明できたら世界でも前例がないこと。大学でさらに詳しく調査したい」と話した。