声掛け事案が多発、奄美署警官ら下校児童見守る

下校する児童に安全な登下校を呼び掛ける奄美署員ら=29日、奄美市名瀬

下校する児童に安全な登下校を呼び掛ける奄美署員ら=29日、奄美市名瀬

 奄美署管内で昨年、小中学生を狙った声掛け事案が多発したことを受け同署は29日、奄美市の名瀬小学校正門前で児童の見守り活動を実施した。同署から要請を受けたヤクルトレディらも参加し、児童に安全な登下校を啓発。同市で25日に発生した強盗未遂事案も踏まえ、「保護者らの安心につながれば」と取り組んだ。

 

 同署によると、管内で2018年に発生した小中学生に対する声掛け事案は30件で、前年(19件)の1・5倍。登下校中の児童に、車に乗るよう強要するなど、重大事件に発展しかねない事案もあったという。

 

 見守り活動に参加したヤクルトレディは株式会社鹿児島ヤクルト販売大島営業所(正野保雄所長)に所属。同営業所は業務の一環で独居高齢者らの見守りを行っており、正野所長は「地域の防犯の役に立てれば」と奄美署の要請に協力した。

 

 見守り活動は下校時間帯に実施。署員とヤクルトレディらは、家路に就く児童に安全な登下校の啓発チラシとヤクルトを手渡し、「気を付けて帰ってね」と声を掛けた。

 

 チラシは各家庭向けに▽通学路の危険箇所や子ども110番の家などの確認▽子どもの防犯ブザーの携行―などを促している。

 

 25日に同市名瀬石橋町であったコンビニ強盗未遂事件は、男が現在も逃走中。市内の各校は児童生徒に複数人での登下校を呼び掛けるなど、警戒を強めている。

 

 同署は「子どもの見守りを警察だけで行うのは難しい。企業や住民の協力を得て、地域全体で取り組んでいきたい」としている。