外国人患者受け入れで研修 奄美市

外国人患者対応について学んだ研修会=1日、奄美市名瀬

外国人患者対応について学んだ研修会=1日、奄美市名瀬

 外国人患者への対応に関する研修会が1日、奄美市名瀬の県立大島病院救命救急センター研修ホールであった。医療関係者、旅行業者など約70人が参加。外国人患者向け医療コーディネーターとして活躍する看護師の二見茜さんを講師に、外国人患者を受け入れる際の言葉、文化の違いによるトラブルや未収金対策などを学んだ。

 

 二見さんは、外国人技能実習制度の創設により「4月からは旅行者に加えて外国人労働者の受け入れが拡大する一方、医療現場での対応は追い付いていない」とし、これまで相談を受けた通訳、支払い、ビザ(査証)などの問題、その対応策を解説した。

 

 電話を使った医療通訳サービスを紹介し、「患者が理解できる言語で説明、同意を取ることは未収金、トラブル、訴訟の予防、医療安全の確保につながる」などと訴えた。

 

 参加した里見海運産業(奄美市)の担当者は「普段外国船乗組員や旅行者の緊急搬送業務などを行っているが、研修内容はわれわれにとっても一番難しいところ。医療通訳があればよりスムーズに受け入れ態勢を整えられるのでは」と話した。

 

 研修は奄美・沖縄の世界自然遺産登録を見据え、増加が見込まれる外国人患者の受け入れ準備を進める目的。医療機関向けコミュニケーション支援サービスを展開するコニカミノルタと県立大島病院の森川博久医師が共催した。森川医師は「医療従事者だけではなく島全体で連携して取り組んでいければ」と話した。