外来植物スギナを駆除作業 奄美の自然を考える会

本茶峠での駆除作業(提供写真)

本茶峠での駆除作業(提供写真)

 奄美の自然を考える会(泉辰郎会長)は16日、龍郷町などで自然観察会を開いた。一般を含めて約20人が参加。奄美の世界自然遺産登録へ向けて地元目線で外来植物問題を考え、同町と奄美市名瀬を結ぶ本茶峠で国内外来植物スギナの駆除作業を行った。

 

 植物研究家で会顧問の田畑満大さんが講師を務めた。龍郷町では、道路沿いに廃棄されて巨大化した観賞用のオオゴンカズラ(ポトス)や道路工事に伴って生えたとみられる不明植物や奄美に自生しない外来植物などを確認。昼食後、本茶峠の名瀬側でスギナの駆除に取り組んだ。スギナはシダ植物の仲間で、多年草。自生する本土でも繁殖力が強くて害草にもなっているという。

 

 一方、同町には道端の希少種に配慮した工事を行った林道もあり、参加者は満開を迎えたオキナワテイショウソウ群落やセンリョウ、ハナガサノキ、オオムラサキシキブなどの果実の観察を楽しんだ。

 

 田畑さんは「国指定の特定外来種を念頭におくことは必要だが、島々や地域によって駆除すべき外来種の優先順位は違うと思う。自治体や個人が正しい知識を持ち、地域の実態を知ることが大事」と指摘した。

 

 さらに「本来、奄美には分布せず、人為的に持ち込まれて繁殖し、生態系に影響を与える恐れのある国内外来種にも早期に対策すべき」とし、▽入れない▽捨てない▽広げない―の外来種被害予防3原則を意識するよう求めた。

 

 自然を考える会はこれからも、隔月開催の観察会に外来植物の駆除作業時間を設けていく予定だ。

外来種のスギナ

外来種のスギナ