多田さん「なつかしゃや」発売 作詞家と島人の出会いで誕生

三線を手に「なつかしゃや」を披露する多田さん=18日、奄美市名瀬柳町

三線を手に「なつかしゃや」を披露する多田さん=18日、奄美市名瀬柳町

 歌手の多田周子さんが7月、奄美大島の人々との交流から生まれた「なつかしゃや」を日本クラウンからリリースした。奄美ファンの作詞家、京えりこさん(鹿児島市出身)が縁を取り持った。作品モデルにもなった奄美市名瀬の郷土料理店「なつかしゃ家」で8月18日、CD発売記念パーティーが開かれ、約60人が耳を傾けた。

 

 多田さんは兵庫県たつの市出身。2015年にメジャーデビューした。童謡の歌い手としても評価が高く、スクールコンサートにも取り組んでいる。

 

 京さんは岩崎宏美さん、ムッシュかまやつさんらに歌詞を提供している。15年10月、奄美旅行の際に訪れた「なつかしゃ家」で、オーナーの恵上イサ子さんや龍郷町議会議員の田畑浩さんと出会い、意気投合。「島の子にプロの歌声を聞かせたい」との田畑さんの願いを受け、2カ月後には多田さんと市内の児童養護施設を慰問した。

 

 「なつかしゃや」は「この家のアンマが 心を込めた おいしいおいしい島料理」の歌い出しで始まる。この「アンマ(お母さん)」は恵上さんがモデルだ。

 

 恵上さんは元中学校長で現在は市教育長職務代理者。子どもたちに奄美の食文化を伝えたいという思いに京さんが共鳴した。作曲は多田さん。明るい曲調と包み込むような歌声が曲の世界観を広げる。

 

 京さんは「イサ子さんや田畑さんとの出会いはまさに『神ぬ引き合わせ』」と感謝し、多田さんは「誰もが持つ古里を思い浮かべながら聞いてもらえたら。私の人生の中で大事な作品になる」と語った。

 

 カラオケ含む全5曲。定価1204円(税抜き)。