夢かなえ奄美の空へ 修学旅行を機に操縦士を志望 JAC副操縦士の塩沢さん

奄美大島観光協会の越間さん(左)、JACの上村さん(右)と共に就任あいさつに訪れた塩沢さん=9日、南海日日新聞社

奄美大島観光協会の越間さん(左)、JACの上村さん(右)と共に就任あいさつに訪れた塩沢さん=9日、南海日日新聞社

 「奄美の空で仕事がしたい」という夢をかなえた日本エアコミューター(JAC)副操縦士の塩沢康太さん(24)が9日、南海日日新聞社を訪れた。現在、奄美大島、喜界島、与論島の発着便に搭乗している塩沢さんは「高校の修学旅行で奄美に来たことがパイロットを目指す契機になった。お世話になった奄美の人たちへ恩返しできるよう努めたい」と笑顔を見せた。

 

 塩沢さんは東京都出身。高校生の時に修学旅行で奄美大島を訪れ、奄美の自然や伝統文化、島で出会った人たちの優しさに魅了されたという。修学旅行で初めて飛行機に乗ったことや奄美での思い出がきっかけになり操縦士を目指して崇城大宇宙航空システム工学科へ進学。卒業後2019年にJACに入社し、今年11月に念願の副操縦士に就任した。

 

 修学旅行時の思い出の写真を今でも大切にしている塩沢さん。中でも印象に残るのは空港で送迎してくれた奄美大島観光協会の黄色い法被だったという。「何の縁もない私たちを温かく受け入れて、見送りは離陸するまで手を振り続けてくれたことは強烈な思い出。当時お世話になった人たちに恩返ししたいという思いが支えになり念願をかなえられた」と改めて感謝を伝えた。

 

 奄美大島観光協会の越間得晴会長は「高校の修学旅行は一生の思い出なので心を込めてもてなしたことを覚えている。東京の若者が奄美の地域貢献につながる仕事を志してくれたこと。最高の形で再会できたことをうれしく思う。この仕事を続けてきたかいがあった」と笑顔で応えた。

 

 「夢をかなえたが、これからがスタート。私のように奄美を好きになる人が増えるように観光面で奄美の人たちに協力しながら、将来は機長を目指したい」と新たな目標を掲げる塩沢さん。同行したJAC運航企画部長の上村徹さん(奄美市名瀬出身)は「志望動機を聞いて出身者としてとてもうれしく思った。これからも初心を忘れず励んでほしい」と期待を込めた。