大和で日開始、他は5月に 奄美市町村、高齢者ワクチン接種

 65歳以上の高齢者の新型コロナウイルスワクチンの優先接種に関し、奄美群島12市町村では大和村が12日、鹿児島市とともに県内で最も早く接種を開始する。他の市町村は5月中のスタートを見込んでいるが、各自治体からは「ワクチンの供給量や供給時期が不透明で、日程や接種方法などの計画が立てられない」といった声が多く聞かれた。

 

 国の配分計画に基づき、県は高齢化率の高い大和村と人口が多い鹿児島市にワクチン各1箱(975回分)を先行配分することを決めた。県は今月末までに県内各市町村へ最低でも1箱配送するとしているが、自治体担当者らによると、来月以降のワクチンの配分量や詳しい時期の見通しは示されていない。そのため、具体的な時期や接種方法を決められない自治体もある。

 

 4月9日時点の南海日日新聞社の調査では、奄美市と龍郷町が5月3日、徳之島町が6日、伊仙町が8日、宇検村と瀬戸内町が10日に高齢者への接種を開始予定。和泊町は5月上旬、天城町は17日以降、喜界町と与論町は5月以降、知名町は未定としている。

 

 接種方法は人口や高齢化率、医療体制などの理由で、自治体によって集団接種と個別接種に分かれた。高齢者施設などに巡回して入所者を対象とした集団接種を予定、検討している自治体もあった。

 

 奄美市と喜界町、龍郷町、大和村は、遠方の住民らに向けて送迎バスを運行する方針。天城町と和泊町は接種方法や住民の意見によって検討するとした。徳之島町は民間企業と調整中だが、「5月の連休に重なればバスの確保が難しくなる可能性もある」と対応に苦慮している。