大学生が農業ボランティア 収穫体験、自然とふれあう 奄美大島北部

切り花の収穫など、農業体験のため奄美大島を訪れている大学生ら=6日、奄美市笠利町

切り花の収穫など、農業体験のため奄美大島を訪れている大学生ら=6日、奄美市笠利町

 奄美大島北部の農家などが短期間の農業体験ボランティアとして島外の大学生を受け入れ、地元住民らとの交流を図っている。島を訪れているのは、関東以北の大学生10人。奄美市名瀬と同市笠利町、龍郷町で野菜栽培や花きの収穫作業などを体験しながら、島の自然や文化も楽しんでいる。

 

 受け入れ窓口は奄美市笠利町土浜で野菜の栽培を手掛ける楠田哲さん(49)。農村地域へボランティアを派遣するNPO法人「ECOFF」(東京都)の事業を利用した。「若者を受け入れ、地域の活気を盛り上げたい」との思いから、今回初めて取り組んだ。

 

 滞在期間は1~10日。受け入れ先は楠田さんと仕事で連携する地元の農家や有機野菜レストランなど6カ所。学生らは農作業に汗を流しながら地域住民と交流している。

 

 いずれも奄美大島を訪れるのは初めてで、都会とは異なるコミュニケーションの取り方に興味があったという日本大学文理学部2年の小林瑞季さん(20)は、「自然や人々の触れ合いなど、魅力多い島」と感想。北海道科学大学保健医療学部4年の菅谷香菜子さん(22)は「生まれも育ちも北海道なので、南の島の文化は新鮮。農業ボランティアも良い経験」と笑顔で語った。

 

 6日に学生5人を受け入れた切り花農家の榮友一さん(59)=奄美市笠利町=は「出荷のピークを迎えており、ボランティアはとても助かる」と歓迎する。楠田さんは「格安航空路線などで入り込みが増える中、若者を中心とした交流人口拡大の呼び水になれば。今後も受け入れを続けたい」と話した。