大山の希少種守ろう 瀬戸内町請島

請島の自然について学んだ研修会=16日、瀬戸内町請島(提供写真)

請島の自然について学んだ研修会=16日、瀬戸内町請島(提供写真)

 瀬戸内町請島で7月末、環境省の2019年度希少種パトロール事業が始まる。事業開始を前に16日、同島・池地集落公民館で研修会があり、住民、町教育委員会や環境省の職員ら約30人が参加。東京大学医科学研究所の服部正策さんを講師に、島の自然について学んだ。

 

 国立公園でもある同島の大山地域には、環境省レッドリストで絶滅危惧IB類(EN)に指定されているウケジママルバネクワガタや同IA類(CR)のウケユリなど貴重な動植物が生息、生育している。

 

 同事業は希少種保全対策強化の一環で昨年度から実施。本年度もウケユリの保全活動などを行う地元住民グループ「みのり会」が事業を受託した。10月まで大山地域で夜間パトロール(巡視)を行い、希少種の盗掘・盗採を防ぐほか、希少種の生息状況調査、外来種の監視などを行う。

 

 研修会では、服部さんが「請島の自然」と題して講義。島の希少動植物や外来種について解説した。みのり会の益岡一富会長(65)は「住民の意識も少しずつ高まっている。今後さらにみのり会の活動をアピールし、住民の協力を得て、島の動植物を守っていきたい」と力を込めた。

 

 環境省奄美群島国立公園管理事務所(奄美野生生物保護センター)世界自然遺産調整専門官の千葉康人さんは「請島の自然はこれまで集落の皆さんが大事に守ってきた宝。密猟者の情報や外来種の確認など、集落の皆さんの監視の目が非常に重要で、将来にわたって一緒に守っていきたい」と話した。