大規模災害に備え訓練 県立大島病院、陸自は初参加

患者を他の医療機関へ搬送する訓練に当たる奄美陸上自衛隊の衛生隊員=12日、県立大島病院

患者を他の医療機関へ搬送する訓練に当たる奄美陸上自衛隊の衛生隊員=12日、県立大島病院

 奄美市の県立大島病院(石神純也病院長)は12日、同院で大規模災害訓練を実施した。医療関係者、消防のほか、今回初参加の陸上自衛隊など総勢約220人が参加。奄美大島唯一の災害拠点病院として、災害時に必要となる一連の対応を再確認した。

 

 訓練は2004年度から年1回、「救急の日」(9月9日)に合わせて実施し、16回目。午後1時10分ごろ、奄美大島近海を震源とする震度7の地震が発生したという想定で行われた。

 

 地震直後に設置された災害対策本部は、院内の施設や職員の被害を調べた上で、30分後には傷病者の受け入れを宣言。患者役が次々と運び込まれる中、職員らは、ロビーや屋外に臨時の治療スペースを設けたり、重症患者から優先的に治療できるよう現場で負傷者の緊急度を判断し、色別のタグで分けるトリアージをしたりと奔走した。

 

 患者役は将来医療関連の仕事を志す奄美看護福祉専門学校、県立奄美高校の学生、生徒らが務めた。妊婦役で訓練に参加した奄美看護福祉専門学校看護科2年の安原響葵さん(22)は「状況判断や患者に対しての言葉の掛け方など現場ならではの体験ができた。あらためて看護師になりたい思いが強くなった」と感想を述べた。

 

 同院救命救急センターの原純センター長(39)は「トラブルもあったが柔軟に対応でき、昨年より情報伝達はスムーズだった。初めて自衛隊と訓練できた意義は大きい」と訓練を総括した。