奄美パーク応援隊、16年目に

来館者を三味線やチヂンの演奏で見送る奄美パーク応援隊=2018年4月(提供写真)

来館者を三味線やチヂンの演奏で見送る奄美パーク応援隊=2018年4月(提供写真)

 奄美市笠利町の県奄美パークで、清掃や園内の案内をするボランティア「奄美パーク応援隊」の活動が今年16年目を迎える。格安航空会社(LCC)の就航やクルーズ船の寄港で観光客が増加する中、隊員の活躍が奄美観光の拠点を下支えしている。

 

 「これはアキノゲシ。きんぴらにしたらおいしいのよ。ここに生えているのはみんな食べられる草ばかり」。18日、同市笠利町の緒方加世子さん(67)が毎月一度の清掃活動に精を出していた。「もうすぐ渡り鳥のヤツガシラが来る。しっかり草を刈っておかなきゃ」

 

 緒方さんは8年前に奄美に戻ってきたUターン者。地元に恩返しがしたいと思い、隊員になった。多目的広場の草を刈ると、野鳥の飛来が増えた。花壇の枯葉を切り落とし、再び花が咲くようになると、チョウの飛来が増えた。それを撮影しに来る来場者も増えているという。

 

 同隊は2003年に発足。「年2回以上無償で活動できること」が条件となっている隊員の登録者数は現在約50人。各自のタイミングで来館し、得意分野で活躍している。館内で人気の島暮らしを再現した「遊びの庭」では、機織り実演やチヂン(太鼓)を来館者に体験させる仕事もある。

 

 最も好評なのは三味線と六調による団体客の見送り。数年前、隊員有志で自主練習を始め、エントランスに並び演奏したところ、観光客が飛び入り参加。一緒に踊り、チヂンに触れたことで大好評を得た。

 

 18年度は前年度を上回るペースで11万2493人(19年1月末現在)の来館者を迎えている。同パークは「隊員に支えられてきた。これからも島民にしか伝えられない奄美の良さを観光客に伝えてほしい」と話している。

 

 隊員への応募は所定の応募用紙に記入し、顔写真(3㌢×4㌢程度)を添えて申し込む。3月7日必着。問い合わせは電話0997(55)2333同パーク事業課。