奄美・喜界で50年に一度の大雨

記録的な大雨で冠水した町道=4日午後3時37分ごろ、喜界町羽里

記録的な大雨で冠水した町道=4日午後3時37分ごろ、喜界町羽里

 

 奄美地方は4日、南から暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定になり、北部を中心に大雨となった。名瀬測候所は喜界島、奄美大島で「50年に一度の大雨となっている」として警戒を呼び掛けた。喜界町では同日午後4時26分までの1時間に110・5㍉の猛烈な雨が降り、観測史上最大を更新。同町は同日午後2時55分、町内14地区の1604世帯3086人に避難準備情報を出した。町内全域の最大3千戸(午後3時現在)が停電。午後7時現在、住家の床上浸水2棟、床下浸水10棟の被害が確認されている。喜界町では同日、午後4時20分までの3時間雨量が264㍉、同6時半までの24時間雨量が441㍉に達し、ともに観測史上最大を更新。24時間雨量は平年の9月1カ月分(171・1㍉)の2・5倍超となった。


 名瀬測候所は同日午後2時7分と同4時26分の2回、同町付近で解析雨量が120㍉に達したとして記録的短時間大雨情報を相次いで発表。奄美市笠利町付近で解析雨量が午後7時までの3時間に190㍉に達したとして、「50年に一度の大雨になっている」と発表した。


 奄美地方各地の同日の1時間雨量は、奄美市笠利町で午後4時54分までに50㍉、瀬戸内町古仁屋で午前11時51分までに34・5㍉の激しい雨を観測したほか、天城町、奄美市名瀬でも20㍉以上の強い雨が降った。


 名瀬測候所によると、3日午前10時の降り始めから4日午後5時までの総雨量は▽喜界島 448㍉▽奄美市名瀬 127・5㍉▽同市笠利町 123㍉。


 奄美地方北部で5日午後6時までに予想される雨量は多い所で1時間に80㍉、24時間に200㍉。同測候所は土砂災害や低い土地への浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼び掛けている。


 奄美地方では今年8月、台風5号の通過に伴い記録的な大雨が降り、名瀬測候所は喜界島、奄美大島で「50年に一度の大雨となっている」と発表。各地で住宅の浸水や土砂災害、道路の冠水などの被害が相次いだ。